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「弁理士はやめとけ」と言われる経験者ならではの理由

book-with-pressed-flower 捨てれば変わる

難関資格は挑み始めると、後に引けなくなりますよね。
私は、弁理士試験に4年も費やした末、中途半端に挫折しました。

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司法試験並みの難関資格「弁理士」

この記事をご覧になっている方は、弁理士という資格はご存知でしょうが、世間的には馴染みが薄いようです。
私も、弁理士試験を受験すると親に伝えた時、「便利屋を目指すって、突然どうしたの?」と真顔で言われたものです(笑)。

ちなみに弁理士とは、知的財産権を扱う士業であり、難易度は司法試験並みと言われます。
ちなみに、試験形式も司法試験と似ていて…

  1. 短答試験(1次,マークシート方式)
  2. 論文試験(2次,記述方式)
  3. 口述試験(3次,面接方式)

と3段階に分かれています。
これを、1年をかけて順に通過していき、晴れて最終合格という難関資格です。

ただ、独自の試験免除制度が設けられている点で、司法試験よりは精神的に楽かな…、と個人的に思います。
例えば、短答試験を通過し論文試験で失敗した場合、翌年は短答試験が免除され、論文試験から受けられるのです。(10年以上前の話ですが、現在もそうなのかな?)

弁理士の資格は自分の将来に必要?

ところが、2次の論文試験が最大の壁でして、ココで2年分の免除を使い果たし、大概の人は挫折してしまうと思われます。
免除を使い果たした絶望感は、とても耐え難いもので、もはや受け直す気力は残っていません。

はい…、それは私です(汗)。

気力を搾り出して受け直す人は、素晴らしい志だと思います。
少なくとも私には、その能力がありませんでしたから…。

ただ、その前に一度立ち止まって、考え直してみることをお勧めします。

  • さらに数年の努力で実る見込みはあるか?
  • 独立開業し成功させるビジョンはあるか?
  • そもそも弁理士の資格は本当に必要か?

実は弁理士の資格が不要な人

まず、独立開業が譲れない目標にあるなら、受かるまで頑張るしかないでしょう。(資格がないと実現できませんから。)

考え直してほしいのは、企業などの組織に属していて、知的財産権に関わっている人です。

例えば、企業内で職務発明を特許出願する場合、必ずしも弁理士の資格は必要ありません。
弁理士の資格が必要なのは、第三者の特許出願を代理する場合だからです。

宅建士くらいの難易度ならば、自己投資として挑み続けても損失は少ないでしょうが、弁理士は膨大な時間と労力を削がれます。

人生は有限であり、若さは二度と取り戻せない

意地だけで挑み続けているなら、考え直した方が良いと思うのです。

法律系の難関資格を挑む前に、宅建を受けるのがお勧めです☝

企業に属するなら知的財産技能士がお勧め

とは言え、何年も弁理士試験に挑んだ人なら、そのまま身を引くのは悔しいのも、痛いほど分かります。
少なくとも、投資した努力を形に残したいと思うのが、正直なところだとお察しします。

そこで、弁理士試験を挫折した私が取得したのは、 知的財産管理技能士(知財士) という資格です。
第三者の代理業務を考えていないなら、検討する価値が十分にあると思います。

同資格の概要としては、3級から1級に分かれており、3級から順に受ける必要があります。
試験問題の内容は、弁理士の試験と比べて実務に近い感じました。

2級の難易度は、弁理士の短答試験を通過した人なら、追加の勉強をせず余裕で合格できる程度です。
1級については、実務経験が受験資格に課せられているので、私は受験できませんでした。

第三者の代理業務をする予定がないならば、弁理士試験に多大な労力をかけるより、知財士を確実に取得して他の事に時間を使う方が、人生にとって有益ではないでしょうか?

人生において、若さは最大の能力です☝

弁理士はコスパの悪い資格との声も?

弁理士という資格は、コストパフォーマンスが悪いと言われます。
私が通っていた予備校の講師も、同じようなことを言っていました。

労力とお金を費やした割には、資格取得後も大して給料が上がらなかったり、活かせる仕事に就けない場合があるそうです。
本当に弁理士を目指したいのであれば、相当なビジョンや覚悟が必要と言えます。

今回は、弁理士の短答試験を通過した人向けに、色々と経験談を書いてみました。
これから弁理士を目指そうとしている人も、漠然とした動機なら再検討をお勧めします。

とは言え、短答試験の経験もない状態では、知財士の2級は難しいと思われます。
独学で挑むのが不安でしたら、通信教材を利用するのが効率的だと思います。

一度きりの人生、難関資格に挑む前には、慎重に考えましょう!

もちろん独学も可能です♪

弁理士試験の受験経験や、知財について一通りの知識がある方なら、独学でも十分に合格を狙えます。
私の場合は、この本だけで事足りました☟

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