HSPの誤った情報に気を付けよう~日本人は熱しやすく冷めやすい~

i-think ふと思うこと

世間に知られ始めたHSP

今年(2020年)に入って、HSPに関する書籍が急に増えたと思いませんか?
大型書店へ行けば、一番目立つ特集コーナーのど真ん中で、何種類も山積みにされていますよね。
私が、初めてHSPという言葉を知った頃は(確か7年ほど前かな?)、メンタルヘルスの棚の隅にポツンと1冊あるだけでしたから…。

最近では、情報番組やワイドショー等でも、HSPが特集されているそうですね。
私は、HSP気質のしんどさからテレビ番組を全く観ないので、スマートフォンのニュースで見かけて、非常に驚きました。
何故ここに来て急に、HSPが取り上げられ始めたのか?
たぶん、某お笑い芸人さんがSNSで告白したことが、事の発端だろうなと思います。

HSPが独り歩きしている?

HSP気質の人は、全人口の5人に1人と言われ、少数派ゆえに生きづらさを抱えやすい訳です。
ですから、HSPとは何ぞや?ということが世間一般に知られるのは、当事者にとっては助かる面はあります。
ですが、HSPを取り巻く最近の流れを見ていると、本来の趣旨から逸脱していると感じるのです。

  • 何でも「HSPあるある」にしている人
  • HSPを既得権益のように振りかざす人
  • 流行りに便乗してビジネスに利用する人

何だか、湧いて出たようにHSPの情報が蔓延して、独り歩きしているような状態ですよね。
いったい、この人達は何がしたいのだろう?…と、違和感を覚えてしまいます。

人は我慢されて生きている

例えば、「HSPあるある」という言葉で、SNSやコミュニティで共感しあうのを、最近よく見かけますよね。
ただ、これもHSP気質だよね?…と何でも当てはめて、それを公に情報発信するのは、少し行き過ぎだと感じます。

HSP気質の程度は、それこそ人それぞれでしょうから、自分の中で納得がいけば良い訳です。
それを、わざわざ電波に乗せて披露することに、どれだけの意味があるのでしょうか?
余りに過ぎると、HSP云々の話ではなくなり、単なる価値観の押し付けにもなりかねません。

私は、うつ病と神経症で悩んでいた当時、とても信頼を置いている方から、とあるアドバイスを頂いたことがあります。
それは、「人は我慢されて生きている」という内容でした。
簡潔に説明しますと…

  • 自分だけが我慢しているのではない
  • 自分も周りから我慢されているのだ
  • だから謙虚な姿勢を忘れてはいけない

といった趣旨です。
これは決して、「卑屈になれ」という意味ではありません。
お互い様という精神を忘れていないか?、というメッセージだと私は感じました。
これが欠けると、自分中心の主張ばかりになり、滑稽な姿になってしまいますよね。

HSPの情報と上手く付き合う

HSPは気質のひとつであって、病気ではありません。
たまに見かけますが、「治す」や「克服する」といった表現は、かなり筋違いですよね。
ちなみに、医者でない者が「治す」という表現を使うと、法律違反の可能性があります。
もし、このような表現が使われたHSPの記事を見かけたら、誤った情報だと思った方が無難でしょう。

また、何かで認定されるものでもありませんから、主張を振りかざすのも目的違いですよね。
HSP気質は、生きづらさを減らすために提唱されたもので、そこからブレないことが大事だと思います。
悩んでいる人同士で共感しあう内ならいいのですが、自己流でHSPチェックリストにして発信されると、それを読んだ人が混乱する原因になりかねません。

日本人は熱しやすく冷めやすいので、目移りする程の書籍やテレビ番組の特集も、そのうちブーム?去ったら沈静化するでしょう。
今は、HSPに関する過剰な情報に呑まれないよう、一歩引いた視点で観察するのが無難ですよね(^^;)

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