リワーク(復職支援)の体験談と向き不向きについて

memo-beside-tulip 少数派の呟き
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うつ病などで休職中は、自宅に引きこもりがち…。
復職へ向けて、生活リズムを整えたい。
そんな方には、リワーク(復職支援)がお勧めかも?

リワーク(復職支援)とは?

冒頭で挙げた悩みを抱えている人なら、リワークという言葉はご存じかもしれません。
でも、 調べるのには気力がいりますし、ましてや利用するとなると、重い腰が上がりませんよね。
そこで今回は、私が利用した体験談を元に、リワークについて書いてみました。

私が知っている限りでは、リワークは大きく分けて2種類あります。

  1. 心療内科や精神科に併設されているもの(有料)
  2. 公的機関が復職支援として行っているもの(無料)

私の場合、初めは(1)を利用しようと主治医に相談したのですが、休職期間や体調面などの条件が合わず、利用することができませんでした。
その数年後に、ハローワークの職員さんの勧めで、(2)の公的機関が行うリワークを利用しました。

ここで、「リワーク」は復職支援ですから、会社を休職中の人しか利用できません

もし、あなたが失業中であり、心身のハンデで職探しに困っているなら、「就労移行支援」というサービスが目的に適うと思います。
民間の数社が見当たりますが、「LITALICO」という会社なら、全国規模に展開しているのでお勧めです。

障害者職業センターについて

私が利用したリワークは、正式には「障害者職業センター」という名称で、ハローワークと連携して独立行政法人が運営しています。

障害者職業センター(以下、同センター)においても、医療機関が行うリワークと同じく、利用条件を満たさないと利用を断られます。(医療機関よりは敷居が低い印象を受けました。)
ご参考までに、大まかな条件を挙げておきますね。

  • 失業中ではなく休職中であり職場と連絡が取れること
  • 精神科などの医療機関に定期的に通院していること
  • 日常生活や外出が可能なまでに安定していること

このように、ある程度は自分自身で動けることが、利用可否の判断ポイントとなります。
職場と同じように通うわけですから、言われてみれば当然ですよね。

次の項目では、私が利用したリワークについて、全体的な流れを追っていきます。

生活リズムを整える…、休職中には大変ですよね☝

リワーク利用の流れ

私の場合は、まず同センターに電話で問い合わせをして、面談の予約を取りました。
同様の問い合わせは毎日かなりあるようで、近々の予約は取りにくい印象を受けました。
思い立ったが吉日ですから、早めの予約をお勧めします。

では、その後の流れを、順を追って書いてみますね。

センターの職員と初回面談

まずは、予約日時に同センターへ伺って、担当職員と面談を行います。
面談と言いましても、そんなに堅苦しいもではなく、まずは自身の病状とかその経緯とか…、カウンセリングのような感じでお話をします。
相手はプロですから、丁寧に色々とヒアリングしてもらえ、これだけでも気持ちが少し楽になります。

その後、リワークの説明とか利用条件とか…、職員の方から説明があります。
一通り聞いて、利用してみたいなと思ったら、体験利用についての日程調整などに話が進みます。
また、就職面接でよくある能力検査みたいなものを、数十分ほど受けることになります。

リワークの体験利用

初回面談で調整した日程で、リワークの体験利用が始まります。
リワークを利用中の人たちに交じって、半日なり1日なりを過ごします。
とは言っても、いきなりフルスロットルで活動はできませんから、休憩を挟みながら自分のペースで過ごすことができます。

この体験利用で、リワークの雰囲気とか、続けられそうか否か、といったことが分かってきます。
同時並行で、正式利用に必要な書類の準備や、次に述べます3者面談の段取りを進めます。

職場担当や主治医との3者面談

利用する意思が固まったら、3者面談というものに進みます。
これは、「本人・担当職員・職場担当者」と「本人・担当職員・主治医」とで、それぞれの場所に出向いて行うものです。
同センターは医療機関ではありませんので、色々と書面を交わす必要があるんですね。

この辺りでお気づきでしょうが…、リワークを利用するまでには、結構な時間と労力がかかります(汗)。
これらの手続きがしんどいようなら、リワークの利用は時期早々だと考えた方が良いでしょう。

正式にリワークの利用開始

体験利用で自身が納得し、必要書類の提出や3者面談を済ませたら、晴れてリワークの利用開始です。
私の場合、初回面談からココに至るまで、ざっと1か月はかかりました(汗)。
これから更に、原則として約3ヶ月もの間、リワークに通うことになります。

ですから、休職期間は最低でも4か月以上は必要となるのですが、これを認めてくれる職場って意外と少ないんですよね。
なお、この3ヶ月中に1~2回、職場担当者との3者面談(経過報告)を行います。

リワークの利用終了

リワーク期間が終わりに近づくと、職場担当者との最後の3者面談を行います。
ここで、本人の回復状況とか、復職タイミングの調整とかを話し合います。
復職しても問題ないとなれば、晴れてリワーク卒業です♪

ちなみに、復職日までにブランクが生じる場合は、その間だけ引き続き、同センターを利用できるみたいです。
また、やむを得ず問題ありとなったら、おそらく自宅療養に戻るのでしょう。
なお、3ヶ月延長して利用したいということは、認められないようでした。

リワークでの日常

では、リワークで実際にどんなことをして過ごすのか、大まかに書いてみますね。
まず、リワークプログラムというものがあり、次の4つの項目が用意されています。

講座やゼミ

センターの職員が主導して、メンタルヘルスに関する講座やゼミを行います。
内容は、認知行動療法などの踏み入ったものから、日常生活の改善方法にいたるまで様々です。
ゼミ形式の場合は、あるテーマに皆で意見を出し合って、自分が良いと思った点を取り入れていく感じでした。

読書課題

センターには、メンタルヘルスや自己啓発に関する一般書籍が、かなり揃えられています。
それらから読みたい本を選んで、読み終えたら読書感想文を書いて提出するのです。
リワークを利用し始めの頃は、心身ともに精いっぱいなので、読書課題で慣らしていきました。

作業課題

備品発注書の記入などの事務系と、部品組み立てなどの立ち作業系の課題が用意されています。
その中から、自身の職種に合ったものや体調に応じたものを選び、時間を決めて取り組みます。
作業が終わったら、担当の職員にチェックしてもらいます。

グループ課題

これは、リワークを一緒に利用している人たちとグループを作り(職員が決める)、決められた課題に取り組むというものです。
グループの中からリーダーが選ばれ、その人を中心に互いに強調し合って作業を進めていきます。
職場でいえば、同じ部署の仲間といった感じですね。

以上の項目を、週の始めに自分で予定を組んで、1週間の目標を決めるのです。
毎日の朝礼でそれらを発表し、ひとつひとつをこなしていき、終礼で結果を発表します。
基本的には、毎日これを繰り返して、仕事生活のリズムを取り戻していきます。

リワークは意味ないのか?

今回、私がリワークを利用して強く感じたことは、向き不向きがあり利用する人を選ぶ、ということでした。

センターのスタンスとしては、メンタルヘルスを改善させる方法を紹介はするが、どれを選んで実践するかは本人次第、といった感じです。
どれが自分に合っているかは本人しか分からないし、そもそもセンターは医療機関ではないので、私はこのスタンスは当然だと思いました。

ところが、このスタンスを十分に理解しないまま利用して、周りに不平不満を漏らしたり、職員と揉めたりする利用者がチラホラいたのです。
そういう人からすれば、リワークは意味ないと感じるかもしれません。

最後に、リワークを利用するうえで心がけておきたいことについて、個人的に気づいた点を書き出しておきますね。

  • ある程度の自発性が必要(受け身な人には不向き)
  • 学ぼうとする謙虚さが大事(もう知っている…はNG)
  • 治すのは自分だという気持ち(どうにかして…な人には不向き)
できることなら、早めの対処が大事です☝、

おわりに

私が、リワークを利用して一番ためになったことは、手帳で管理する規則正しい生活でした。
これって、当たり前なことだけど中々できない一方、仕事がデキる人がやっていることの定番ですよね。
もちろん、仕事がデキることだけが人生ではないですが、当たり前なことをコツコツとやることは大事です

手帳を使うことについて、コチラの記事をどうぞ☝

うつ病などメンタルの病気は、なかなか周りから理解されず、ひとりで塞ぎ込んでしまいがちです。
自宅療養とは言っても、ずっと部屋にこもっていては、マイナス思考が増幅するばかり…。
かと言って、無理をして外出をしてみたものの、図書館ぐらいしか居場所がない…。

それならば一度、リワークの利用を検討してみましょう(^^)b