組織や集団の中に入れば、肌が合わない人は必ずいるものです。
特に、HSP気質の人は敏感に察知してしまい、付き合い方に悩み疲れますよね。
人が集まれば必ずいる「苦手な人」
就職や転職で、新しい環境に身を置いて数ヶ月が経つと、新しい仕事や生活に慣れてきます。
また、学生さんの場合も同じで、1週間の流れや過ごし方が固まってきます。
しかし、慣れと引き換えに新たな試練なのか、悩み事が出始めるもの…。
その多くは、人間関係ではないでしょうか?
始めの頃は、何となく数人のグループにいたところ、数ヶ月が経った頃にはメンバーが固定されますよね。
ここで困るのが、「あの人は何となく苦手なんだよな…」って人が必ず現れること。
「嫌だなぁ…」と思いつつも、グループから離れる勇気はなく、ズルズルと関係を続けてしまいがちです。
人の第一印象はなかなか拭えない
私も、高校へ進学した時に、苦い経験をしました。
同じ小学校だったけれど、中学校は違っていたCさん(仮名)と再会し、しかも同じクラスになったんです。
Cさんとは、幼馴染みだった訳ではなく、一緒に遊んだ仲でもなく…、単なる同級生だったんです。
ところが、高校での再会の時に、ビビッと感じたんですよ。
何となく、歓迎されていないような、一歩引かれているような…、そんな違和感を覚えたんです。
Cさんが、嫌悪感を態度に出した訳ではなく、むしろ愛想は良かったんです。
でも…、一緒にいて何となく、居心地が悪いんですよね。
その後も、距離感を掴めずやり過ごすうちに、他にも何人か集まり、グループができちゃったんです。
後から来た人は、私がCさんと幼馴染みだと思い込んでいるため、後戻りできない状況になりました。
私は、Cさんを好意的に受け入れようと、何とか工夫を凝らしました。
…が、人の第一印象って拭えないもので、関係はギクシャクする一方でした。
そして、Cさんが不満を爆発させたのを機に、私はグループから弾かれてしまいました。
「肌が合わない」苦手意識は相手にも伝わる
私の例では、高校で再会した時には、お互い普通に言葉を交わしました。
しかも、同じ小学校という共通の話題が、手元にあった訳です。
では何故、「肌が合わない」違和感が生じたのでしょうか?
ポイントは、再会の時にビビッときた直感でして、これは私だけでなく、Cさんも同じことを感じたのでしょう。
正確に言えば、私がCさんに感じた苦手意識が、Cさんに伝わってしまったようです。(もしくは、その逆だったのかもしれません。)
「肌が合わない」の意味で、「波長が合わない」とも言いますよね。
人間関係を扱った自己啓発書を読めば、「波長」だとか「オーラ」といった言葉で説明されています。
私は、スピリチャル分野を信じない人ですが、波長に関してはあると思っています。
肌が合わない人とは心身共に距離を置く
波長が合わない人かどうかは、初対面では分かりにくいでしょう。
でも、肌が合わない人は、外見で判断しやすいと思います。
両者に共通して言えるのは、無理をして付き合わないことです。
私の例でも分かる通り、無理をしたところで、長続きしませんから…。
しかも、相手の波長が悪いと、自分のエネルギーを吸い取られて、どんどん元気が無くなるようです。
HSP関連の本で見かけましたが、エネルギーヴァンパイアと呼ぶらしいですね(汗)。
側にいて疲れる人からは、まず物理的な距離を置くことです。
とは言っても、グループを円滑に保つために必要だったり、仕事で関わらざるを得なかったり、離れられない場合があります。
物理的な距離を置けなくても、せめて精神的な距離を置くことです。
HSPさんの人間関係は、量ではなく質を見極めて、自分を大事に過ごしましょう。