HSPさんは人混みが苦手…、HSP気質の特徴によく書かれています。
…が、決して人嫌いな訳ではなくて、人とのつながりは大事にしたいものです。
グループに後から入るのが苦手な人
学生さんは、新しい学年になるとクラス替えという、定番イベントがありますよね。
この時に問題になるのが、新しいグループに上手く入れるか?、という不安ではないでしょうか?
私も子供の頃は、クラス替えや席替えが苦手で、この時期になると憂鬱になったものです。
この類の悩みは、学生特有のものかと思えばそうでもなく、社会へ出ても似たようなものです。
新しい職場へ変わる時なんかは、上手く馴染めるか不安でたまらなくなります。
こういった悩みが無く?、世渡り上手な人は何て羨ましいんだと、いつも思います(笑)。
特に日本は、個人よりも集団の和に重きを置く社会なので、グループ活動が苦手な人にとっては、けっこう酷な環境です。
どうしても、自分の本音を置き去りにして、周りに合わせてしまい、精神的に疲弊しますよね。
空気を読まずに、単独行動でもしようものなら、周りから白い目で見られるかもしれません。
HSPさんは必ずしも人嫌いではない
最近になって、日本でも「HSP」という言葉が、一般にも知られるようになりました。
大型書店へ行けば、「敏感すぎる人」とか「繊細な人」という言葉で、いくつもの書籍が並んでいます。
私も、HSP気質の度合いが強く、本ブログでテーマのひとつに挙げています。
そんな、数ある書籍によく書かれているのが、HSPは人づきあいが苦手、といった内容です。
確かに、私も人づきあいは大の苦手で、ハッキリ言って仕事よりストレスです(汗)。
だから、プライベートの時間なんかは、一人で過ごすことが多いです。
ここで、周りの人から誤解されやすいのですが、決して人嫌いではないんですよ。
人と長時間いると疲れやすいから、ひとり時間が多く必要なだけなんです。
その証拠に、自分から一人になっておきながら、「あぁ、寂しいなぁ…」と思ってしまうこと、たまにありますからね。
人は誰もが孤独を抱えている
「寂しい」と似た言葉に、「孤独」があります。
でも、両者は似て非なるものだなと、この歳になって感じています。
独りぼっちのときに、仲良しグループやカップル、家族連れなどを見かけると、「あぁ、寂しいなぁ…」と思ってしまいます。
これは、仕方のないことで、誰でも同じ状況に置かれると、そう感じるでしょう。
でも、それら独りぼっちでない人達は、「寂しさ」とは無縁なのでしょうか?
例えば、仲良しグループでお祭りに行った帰り道、皆と別れて独りになった途端に、何とも言えない寂しさを覚えることがあります。
自分は、決して独りぼっちではなく、仲良しグループの一員なのにも関わらず…。
この時の、何とも言えない寂しさが、「孤独」なんだと思います。
独りぼっちでない人達は、表面的な「寂しさ」からは解放されるでしょう。
でも、「孤独」は独りぼっちでなくとも付きまとい、誰もが抱えているものなんです。
それを、「孤独」から逃れたいあまりに、無理やりグループへ入ろうとしたり、その気が無い人と付き合ったりするのは、余計に苦しくなるだけです。
ですから、若いうちから「孤独」と向き合って、上手く付き合う練習をすることは、とても大事なことだと思います。
「孤独」と「孤立」を混同すると危ない
その一方、人嫌いな性格という理由から、人とのつながりを断とうとする人がいます。
これは、「孤独」と向き合っているのではなく、「孤立」してしまうだけですから、お勧めできません。
特に、HSP気質だからといって、自分の殻に閉じこもってしまうと、どんどん状況が悪くなる恐れがあります。
「人は誰もが孤独を抱えている」とは書きましたが、かと言って、「独りぼっちで生きよ」とは違うでしょう。
人というのは、独りぼっちでで生きられるほど、強くはないと思うのです。
この世間は、少数派の人間にとって実に生きづらいものですが、孤立してしまうと余計に生きづらさが増します。
例えば、人からの助言があれば乗り越えられることも、孤立していると挫折するかもしれません。
ですから、学校や職場、家庭に居場所がなくとも、他の場所や何らかの手段で、人とのつながり(コミュニティ)と持つことは、自分を守るためにとても大事だと思うのです。
今ある場所に囚われず、立ち止まって一歩引いた視点で、3つ目のコミュニティを探してみましょう。
お勧めの本
「孤独」と向き合うことについて、分かりやすく書かれています。
何度も熟読すれば、何かで寂しさを紛らわすことなく、徐々に気持ちが落ち着くと思いますよ。