いじめを受けている、集団生活がしんどい、勉強に興味が持てない…。
私もそうだったから、学校に行きたくない学生さん、学校は狭い世界だと知ってほしい。
今どきの学校を取り巻く問題
「無理して学校に行かなくてもいいんだよ」
「学校に行くのが嫌なら図書館においでよ」
始業式が近づく頃になると、このような呼びかけをSNSなどで見かけますよね。
ある年の夏に、某図書館のホームページから発信されたのが、最初のきっかけだったと記憶しています。
夏休み明けに、人生を諦める学生さんが激増し、社会問題になり始めた頃です。
私はある程度の歳なので、最近の学校事情は分からないですが、それだけ荒んでいるのかなと感じています。
ただ、このような呼びかけに流されて、安易に学校を欠席してしまうのは、少し考えものだとも思います。
そこで今回は、学校と義務教育ついて、私なりの意見を書いてみました。
泣き寝入りは悔しくないですか?
私は、生まれつき足に障害があったり、容姿にコンプレックスがあったりで、学校での集団生活が苦手でした。
特に、新学期には席替えがあったので、隣の人から避けられはしないかと、毎回ビクビクしてました。
でも、引きこもりや登校拒否は一度もないし、しようとも思わなかったです。
それは、ニュースで見かける今どきのいじめに比べたら、私の場合は軽いものだったし、味方に付いてくれる人がいたからです。
そう考えると、やはり今どきの学校を取り巻く環境は、荒んでしまっているのでしょうね。
でも、ひとつ伝えたいことがあるんです。
自分で人生を終わらせるのだけは避けよう
そんなことをしたら、耐えてきた全てが台無しだし、ズルい人の勝ち逃げになるし、泣き寝入りなんて悔しいじゃないですか。
今この文章を読んでいるあなたが、そういう苦しい状況に陥っているなら、ぜひ続きを読んで冷静になってください。
学校に行きたくない理由を分析する
学校に行きたくない理由って、人それぞれだと思います。
ただ、様々な理由に共通しているのが、「集団生活」という特殊な環境だと思うのです。
そこで今回は、私の拙い経験から感じることを、いくつか書いてみました。
いじめられて辛いなら
私が子供の頃だったら、負けずに反撃するくらいじゃないと駄目だとか、相手にしなければいずれ止むものだとか、色々と言われたものです。
実際にそうでして、私もいじめっ子に体当たりしたり(もちろん負けましたが…)、相手にせず無視をしたりして凌ぎました。
集団生活の中で少数派の人は、除け者にされやすいんですよね。
でも、今どきのいじめは陰湿というか異常…、人間性を疑うようなものが多い。
しかも、担任の教師まで加担していたり、加害者の親がモンスターペアレントだったり、以前では考えられないほど厄介です。
もし、そういった問題を抱えているなら、無理して登校する必要なんてないと思います。
信頼できる人に悩みを打ち明けて、とにかく自分を守ってください。
信頼できる人がいないなら、本に頼るという手段もあります。
集団生活がしんどいなら
これは、私が学生生活の頃に、一番しんどかったことです。
決して、クラス全員からいじめられていた訳ではないし、少なからず仲の良い友達はいました。
でも、しんどいんですよね、集団の中で長時間を過ごすことが…。
この頃は、まだ悩む程ではなかったのですが、大学の研究室に入った頃から、深刻に悩み始めたんです。
この悩みは、社会人になってからも引きずって、うつ病にまで悪化してしまいました。
そして、散々もがいた末に辿り着いたのが、「HSP気質」という言葉でした。
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、「周りの環境に敏感すぎる人」という意味です。
最近やっと、メディアで取り上げられるようになり、知っている人もいると思います。
つまり、あなたの悩みは病気ではなく、HSPに当てはまるのかも…。
日本という国は、少数派の人が端へ追いやられがちで、何かと息苦しさを感じやすいです。
その証拠に、日本はHSPの認知度が遅れており、最近ようやく書籍が増えてきた状況です。
それらの書籍を手に取ってみれば、学校で楽に過ごすヒントを得られるかもしれません。
勉強に興味が持てないなら
私は、学校の成績が良い方でしたが、実は勉強に興味を持てませんでした。
これを勉強して何の役に立つの?、って思う教科ありましたもんね(笑)。
こんなこと言うと、世間の大人に怒られそうですが、義務教育で学ぶ全てが大事とは、とても思えないんです…。
特に、社会科の歴史なんていい加減なもので、昔と今で内容が変わっていますから…。
極端な事例を挙げますと、「ゴッドハンド」で世間を騒がした事件がありました。
教科書に載っている土器の写真が嘘だったという…、歴史なんて所詮そんなもんなんです。
また、英語も問題ありな教科でして、中学校と高校で合計6年間も勉強して、日常会話すらできないんですから…。
必要に迫られてから、自分で書籍を選んで勉強するので十分だと、大人になって痛感しました。
つまり、興味がある人が勉強すればよい教科と、最低限やっておかないと困る教科がある、ということです。
個人的には、以下の3教科は勉強しておかないと、大人になって困ると感じました。
- 国語:正しい日本語が使えないと大人になって行き詰まる
- 算数:四則演算と九九くらいはできないと日常生活で困る
- 理科:日常生活で役立つことが多く身を守る知恵も付く
理科については幅広いですが、特に物理学を頑張って勉強しておくと、物事の捉え方が変わり視野が広がるのでオススメです♪
学校は狭い世界だと知ってほしい
あなたは、まだ若いでしょうから無理もないですが、広い世界があるのを知らないだけなんです。
私も、学生生活を終え社会人になってから、広い世界に気づいて愕然としました。
学校での義務教育は、大人の都合で作られた世界だったんだな…と。
もちろん、全てがそうだとは言いません。
得られるものは沢山ありましたし、義務教育を無償で受けられるのは、とても恵まれていることです。
でも、大人になってから気づく違和感って、悔しいけれどあるんですよね。
学校は、昔の偉い大人たちが、色々な事情で作った世界なんです。
ただ、どんなに偉い人だったとしても、100%完璧な人間なんていません。
ゆえに、人によって作られた学校も、決して完璧ではないのです。
これからの時代を生きる学生さんへ
では、学生のうちに少しでも外の世界を知るために、何をすればよいのでしょうか?
私がオススメしたいのは、やはり本を読むことですね。(学校の教科書ではありません。)
学校の勉強で興味を持った教科があったら、図書館や大型書店に行って本を探し、その分野を掘り下げていくのです。
今の時代は、インターネットという便利なものがありますから、書籍以外からも情報は簡単に手に入ります。
でも、知り得た情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考える習慣をつけてください。
そこに書かれたこと全てが、必ずしも正しいとは限らないからです。
こうした努力を重ねることで、いかに学校が狭い世界であるか、少しずつ分かってくると思います。
最後に…、とても大事なことなので、もう一度伝えておきます。
狭い世界の中で人生を諦めないこと
今は苦しいと思いますが、狭い世界から抜け出せるのを、陰ながら応援しています。
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