断捨離という言葉がありますが、いざ実行するとなると、躊躇するんですよね(汗)。
それならば、モノを持たないミニマムライフの方が、賢い暮らし方だと思うのです。
断捨離とミニマリストの違い
「断捨離」という言葉…、一昔前に流行りましたよね。
大型書店へ行けば、断捨離を扱った書籍が溢れるように並べてありました。
テレビを付ければ、自称「断捨離コーディネーター」とやらを名乗る人が(笑)、ノウハウを披露していました。
そして、断捨離と入れ替わりに流行っているのが、「ミニマリスト」という言葉です。
この2つは一見すると、同じ事を言っているようですが、取り組み方に違いがありますよね。
つまり…
- 断捨離:すでに持っているモノを捨てて減らす
- ミニマリスト:そもそもモノを持たないようにする
ほとんどの場合は、まず断捨離から始めて快適さに気づき、ミニマリストに舵を切る人が多いと思います。(私の場合もそうでした。)
でも、できれば初めからモノを持たない方が、賢い暮らし方だなと個人的に感じます。
それが中々できないから、ミニマリストを扱った様々な書籍が、書店に溢れ返っているのでしょうが…(笑)。
モノが増えると何故か疲れる?
コレクションなどが趣味の人にとっては、何を言ってんだか?…と感じるかもしれません。
ですが、身の回りのモノが増えるほど精神的に疲れるのは、体感的に分かる事実です。
例えば、好きなミュージシャンのCDを集めるのが趣味の場合、買ってきたCDを棚に並べて眺めるのが楽しいんですよね。(かつての私もそうでした。)
ところが、その数が増えるほど収納スペースがかさばりますし、メンテナンスや掃除が大変になります。
その中に、プレミア付きの高価なモノが含まれていようものなら、大事に扱わないと…と余計な気を遣う羽目になります。
もっと分かりやすい例ですと、マイカー(自家用車)が典型的ですよね。
マイカーを所有すると、確かに日常生活が便利になりますが、反面デメリットも同様に…いや、それ以上に増えます。
- 税金や保険など金銭面の負担が増える
- 定期的なメンテナンスが必要となる
- 大事な車なら盗難対策にも気を遣う
単なる移動手段として、マイカーを所有しているなら兎も角も、車に愛着があるとか大金をつぎ込んでいる人ほど、(2),(3)による精神的な負担が増大します。
モノに執着するから心が疲れる
上で書いたことは、マイカーに限った話ではなく、モノ全般に言えることだと思います。
少し難しい言葉で纏めますと、モノに執着するほど精神的な不安や苦しみが増す、と言ったところでしょうか。
住宅街を歩いていると、いかにも裕福そうに見える家の玄関には、必ずと言っていいほど、SECOMなどのシールが貼ってありますよね。
有名人でもないのに、大袈裟で滑稽だと思いませんか?
あれこそが、精神的な苦しみや不安の表れだと思うのです。
これらを苦に思わない人は、それで構わないのですが、日常がしんどく感じる人にとっては、目を逸らせない事だと思います。
では、モノに執着する生活から解放されるには、どこから手を付ければよいのでしょうか?
モノを持たない暮らしの具体例
モノを断捨離するにも、コレクションを趣味にしている人には、酷なことだと思います。
私も実は、闇雲に断捨離をした訳ではなく、モノを手放す理由付けをしました。
今回は、私の経験と得た情報から、モノを持たない(手放す)ポイントをまとめました。
レンタルできるモノは買わない
これは、確かネット上の記事からヒントを得たのですが、実に的を得た説得力のあるポイントです。
例えば、先ほども書いた音楽CDや映画DVDって、レンタルショップが存在しますよね。
ここで、何故レンタル事業が成り立っているのか?…と考えますと、それだけの需要があるということなんです。
逆に言えば、その音楽や映画に特段の思い入れでもない限り、購入して所有するには費用対効果が非常に悪いということ…。
賢く節約している人は、そこら辺りの金銭感覚が研ぎ澄まされているのでしょうね。
モノを買う時には一度立ち止まって、レンタル事業が存在しているか?、を判断基準に入れると良いと思います。
他にも例を挙げますと…
- 自家用車:レンタカーやカーシェアリングで代用できる
- 全自動洗濯機:コインランドリーがあれば代用できる
- アウトドア用品:年に数回ならレンタルで十分に間に合う
多読よりも愛読書を数冊だけ持つ
気が付かないうちに増えるモノとして、本がよく挙げられると思います。
本を読むのが好きな人にとっては、読み終えた本を本棚に並べるのも、楽しみのひとつでしょう。
それはそれで構わないとは思いますが、本も増えすぎると考えモノです。
幸いなことに、古本屋という業界が成り立っているため、読まなくなった本は売って手放せますが、費用(労力)対効果という点で良くないと言えるでしょう。
これは、上で挙げたレンタルの話にも通ずるのですが、本って図書館で間に合いますよね。
ただ、図書館に並ぶ本は数に限りがあるため、なかなか手に入らなかったり、目的の本を取り扱っていなかったりで、結局は書店で買ってしまうのでしょう。
ここで、有効利用できるのが、最近やっと浸透しつつある電子書籍です。
紙の書籍より少し安価だったり、試し読みサービスがあったりと、日本でも徐々にサービスが良くなってきています。
何しろ、電子書籍であれば、冊数が増えてもモノが増えませんから、身の回りが随分と身軽になります。
そして、電子書籍で何度も読み返すような良書に巡り合えば、古本で紙の書籍を買い直す訳です。
こうすることで、手元にある紙の書籍は数冊の愛読書のみになり、身も心も身軽になるという一石二鳥です。
銀行口座やクレジットカードは増やさない
これは、目に見えるモノを減らすことからは外れていますが、モノを管理する煩わしさという点で侮れないです。
あなたは、銀行口座やクレジットカードをいくつ持っているか、それぞれの残高がどうなっているか等、きちんと把握できていますか?
これができていない、或いは把握するのが苦に感じるようなら、自身のキャパシティを超えて持ち過ぎと言えます。
特に、クレジットカードなんかは、チェーン展開の店舗やショッピングモールに行くと、お決まりのように勧誘の声がかかりますよね(笑)。
ポイントがザクザク貯まるとか、年会費がずっと無料だとかにつられて、軽い気持ちで作ってしまいがちですが、問題はその後の煩わしさなんです。
そのまま放置していて平気な人なら構わないですが、几帳面な人だとセキュリティ面のことやら管理の仕方やらで、頭の中がいつも忙しくなってしまうのでは…?
その上、仕事の転勤等で引っ越しすることにでもなれば、住所変更だけでも辟易してしまいます。
そんな煩わしさから解放されるためには、銀行口座やクレジットカードの所有は最小限に留めるべし!
個人的な感覚では、銀行口座とクレジットカード共に2つあれば十分、多くても3つ迄かなと思います。
さらに、管理をシンプルにするコツを挙げるなら、各種の金融サービスを包括して運営している会社を選ぶことです。
例えば、通販で有名な楽天は、銀行やクレジットカードはもちろん、証券会社も備えています。
加えて、ポイントカード,電子マネー,QRコード決済まで、選り取り見取りです。
もちろん、楽天しか選択肢が無くなるので妥協する部分はありますが、一元化するシンプルさには代えられませんよ♪
おわりに
今回は、モノを持たない手段として、断捨離よりもミニマムライフに重点を置いて、色々と書いてみました。
とにかく、モノを持つことが煩わしいのは、「執着」が生じてしまうからです。
これを機に、モノへの執着心を減らして、心身共に身軽な生活を送りましょう(^^)b