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宅建士に9ヶ月の独学で無理なく合格する方法

book-with-pressed-flower 身軽に暮らす

働きながら独学で、宅建の資格を取りたい。
次回の宅建試験こそは、確実に合格したい。
そんな方向けに、私の経験談を書きました。

はじめに

この記事は著者の合格時(2018年)の経験を元に書いています。
宅建試験の合格を保証するものではありません。

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宅建は法律系資格の登竜門

12月になると、宅建試験の合格発表があります。
晴れて合格できた人もいれば、あと一歩届かなかった人もいるでしょう。
今回は不合格となったとしても、その努力は決して無駄にはなりません。

幸いなことに、宅建はいわゆる難関資格とは違い、常識的な努力で受かる資格です。
ですから、ここで投げ出さずに、今回の不足していた点を洗い出しフィードバックさせれば、確実に合格へ近づきます。

宅建試験は「法律系資格の登竜門」と言われる通り、初めにシッカリと基礎を身に付けておけば、今後の自己研鑽の可能性も広がります。
宅建の勉強を進めていく中で、法律的な考え方をはじめ民法の基礎が身に付くのです。

宅建の難易度は上がっている?

「宅建」という言い方は略称でして、正式には「宅地建物取引士」と言います。

ご存じの方もいるでしょうが、以前の名称は「宅地建物取引主任者」でした。
このように「士」が付いたことで、国家資格としての格が上がったように思えますが、実態としては名称が変わっただけだそうです。

ただ世間では、宅地建物取引士と名称が変わってから、試験が難化傾向になったと言われています。
実際のところ、どうなのでしょうか?

難易度について

私は、宅建試験の勉強法として定番と言われている、過去10年分の過去問題集に取り組みました。
その中で気づいたのは、問題の内容自体の難易度に目立った変化はなく、正解しにくい出題形式が導入されているという点でした。

従来は、「次の中で誤っているものをひとつ選びなさい」という出題形式だったので、いわゆる消去法で解ける可能性がありました。(資格試験のテクニックの定番ですよね。)
ところが、「次の中で誤っているものはいくつあるか答えなさい」という出題形式が加わり、選択肢の全てを理解していないと、正解に辿り着けなくなりました。(消去法が使えないのです。)

以上から、正確な知識をシッカリと身に付けることが、従来より重要になったと言えます。
とはいえ、全50問中で難しい出題形式に置き換わったのは数問ですから、総合的な難易度は少し上がった程度だと思います。

勉強期間について

宅建の勉強法については、実に多くの情報で溢れているため、どれが確実なのか分からなくなりますよね(汗)。
その中でも、よく見かけるのが「6ヶ月あれば十分♪」とか「3ヶ月で受かった!」といった、短期合格の謳い文句だと思います。

このような短期合格例は、民法を捨てて頻出分野で満点を狙うといった、かなりギャンブル的な勉強法であることが多いです。
私の個人的な感想としては、6ヶ月でも法律の初学者には不十分だと思います。(時間に余裕のある学生さんなら別ですが…。)
逆に言えば、民法の素養がある人であれば、6ヶ月でも可能かもしれません。

先ほども書きましたが、民法は法律系資格の土台ですから、スタート時点で手を抜くのは砂上の楼閣になり、長い目で見るとお勧めできません。
しかも、出題形式が難化している点を考慮すると、その場凌ぎな勉強法はハイリスク・ローリターンだと思います。

無理のない9ヶ月の勉強プラン

以上の理由から、私がお勧めする勉強期間は「9ヶ月」です(^^)b

ここで大事なのが、ある程度の勉強時間を、毎日キープすることです。
参考までに、私の場合ですと…

  • 仕事のある日:1時間程度
  • 仕事のない日:3〜4時間

このルーチンを9ヶ月間、毎日コツコツと続けました。
これぐらいであれば、働きながらでも続けられそうですよね?
ちなみに、休日にドカッとまとめて勉強するのは、定着率が伸びず労力対効果が悪くなります。

では、この9ヶ月間をどのようなプランで進めるのか?、私の経験談を書いてみますね♪

土台作りの3ヶ月(1~3月)

私は、法律の基礎からやり直すため、この3ヶ月は民法だけをジックリと取り組みました。
宅建のテキストを並行して進めたいところですが、初学者の人は民法だけに専念することを強くお勧めします。

理由は(何度も言いますが)、宅建関連の法律においても、民法が土台だからです。
また、民法は宅建の試験範囲の中で、最も理解が定着しにくい分野である一方、いったん定着してしまえば忘れにくい分野でもあります。

民法に関する基本書は、探し始めると切りがないので、インターネット等の評判から1冊を選びましょう。
私の場合は、初学者向け民法の基本書として評価の高い、以下の書籍を使いました。

インプットの3ヶ月(4~6月)

民法の基礎が身に付いたところで、いよいよ宅建のテキストへと進みます。
宅建の試験範囲は、非常に多岐に渡るものの、頻出分野は限られており、大体のテキストでは以下の4つに分けられています。

  1. 民法など
  2. 宅建業法
  3. 法令上の制限
  4. その他(税金など)

ここで、(3)は割と勉強が捗りやすく、(4)は例年の出題数が少ないので、セットで勉強プランに組み込みます。
つまり、頻出分野を大きく3つに分けて、1ヶ月毎にジックリと取り組むのです。

宅建のテキストは、これまたキリがない程の種類があるため、書店で内容を確認して自分に合うものを1冊だけ選びましょう。(何冊も選ぶのは決してお勧めしません。)
私の場合は、取っ付きやすさと内容の濃さとのバランスが良い、以下の書籍を使いました。

アウトプットの3ヶ月(7~9月)

宅建のテキストを一通り勉強したら、次は過去問集を使って問題を解く練習です。
勉強プランは人それぞれですが、インプットの時と同じ流れで進めるのが無難だと思います。

ここで大事なのは、解けなかった問題は解説を読むだけでなく、インプットで使ったテキストに戻って関連項目も復習することです。
インプットとアウトプットは車の両輪でして、並行して回さないと中々前に進まないんですよね。

とても面倒な作業ですが、この積み重ねが実力を伸ばす一番の近道なのです。
この3ヶ月によって、知識が定着した分野あやふやな分野歯が立たない分野、の3つにふるい分けされます。(後で分かるように印を付けておきましょう。)

過去問集については、インプットで使ったテキストに対応したものを選ぶと、効率よく復習に戻ることができます。
私の場合は、以下の過去問集を使いました。

直前の数週間(10月1日~試験日)

この直前期では、新しいことには手を出しません。
先ほどのアウトプットで、3つにふるい分けたと思いますが、そのうち「あやふやな分野」の復習に専念します。

つまり、「歯が立たない分野」については、思い切って捨てるということです。
この思い切りが結構大事でして、「歯が立たない分野」というのは大抵、他の人も解けないことが多いのです。

他の資格試験にも言えることですが、誰もが解ける基本問題をいかに落とさないかが非常に大事でして、とりわけ宅建の場合は合否に影響しやすいのです。
それに加えて、誰もが苦手とする民法で点数を稼げれば、確実に合格が近づきます。
民法の勉強を始めに持ってきて、ジックリと取り組む勉強プランが、ここで実を結ぶ訳です。

これだけ準備をしたら、あとは試験当日に備えるのみです。

資格試験の直前期について、コチラでも書いています☝

宅建は働きながら独学で合格できる

宅建試験は、端折らずにじっくり取り組めば、働きながら独学で十分に合格できます。
そのために大事なポイントは、以下の2つに尽きると思います。

毎日コツコツと続けること

どんなに疲れた日でも、時間を決めて毎日、少しでも勉強をしましょう。
そして、先ほど月単位の勉強プランを書きましたが、絶対にブランク期間を作らないことです。
せっかく定着しかけた知識が台無しになり、モチベーションの低下にも繋がるからです。

同じ書籍を繰り返し読むこと

宅建の独学で一番のネックになるのは、(皮肉なことですが)書籍や情報が多すぎるために、途中で勉強法がブレてしまうことです。
私の経験上、途中で勉強法を変えたところで、良い方向へ転がることはほぼ無いですね。

ブレない勉強法について、詳しく書いています☝

おわりに

宅建試験は、マークシート方式で行われます。
上でも少し触れましたが、慣れとコツを掴むことで、試験時の労力が違ってきます。
その辺りの内容を、私の経験からまとめてありますので、何かしら一助になれば幸いです。

また、独学で進めるのが心配でしたら、通信教育を利用するのもアリだと思います。
宅建は非常にメジャーな資格なので、これまた沢山あり過ぎて困るのですが、内容の差はあまり無いでしょう(笑)。
ならば、スマホでも勉強できる、コチラがお勧めです(^^)/

宅建は、適度な難易度で法律の基礎も身に付けられる、コストパフォーマンスの高い資格です。
せっかく費やす労力を無駄にせず、確実に登竜門をくぐって、次のステップへと進みましょう(^^)/

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