会議で物を言わない人って、会社に割と多いですよね。
事なかれ主義は、周りのためにならないなど、デメリットの方が多いのです。
物を言わないのは美徳?
日本人は、周りに合わせることを美徳とする風潮が、外国人より強い傾向にあります。
それは、日本の社会が組織を重んじているから…、よく言われる理由ですよね。
社会人の大半が、会社員か公務員であることからも、うかがい知ることができます。
ここで、周りに合わせることは、協調性があるともとれますが、言い方を変えると、風波を立てずやり過ごすことになります。
私が、以前に働いていた国の機関では、見事に「右に倣え」な職場の雰囲気で、とても違和感を覚えました。
これって本当に、組織のために良いことでしょうか?
物を言って良かった経験談
私は、親の過干渉が限界に達して、実家を脱出しました。
晴れて、一人暮らしを始めた訳ですが、今度は、安アパートゆえの問題に悩まされました。
一番ビックリしたのが、晩に帰宅したら、共用部が真っ暗だったことです。
ちゃんと、照明は設置してあるのに、スイッチがOFFのままだったのです。
「管理費用を毎月払っているのに…」と思った私は、管理会社へクレームを入れました。
すると、管理会社の担当者は、驚いた様子で平謝りし、直ぐに電球交換をしてくれました。
どうやら、暗い時間帯にアパートへ行くことがなく、照明が付かないのを知らなかったようです。
なるほど…、管理人が常駐するような、高級マンションではないのですから、気付いた住人が知らせるものですよね。
事なかれ主義のデメリット
この話…よく考えると、アパートの住人たちは「誰かが管理会社に言うだろう…」と、その場をやり過ごしていたことになります。
電話を一本入れるだけなのに、少しの行動で他の人も助かるのに、それすらしない人たち…。
言い方は悪いけれど、このアパートはその程度の住人ばかりなのか…、かなりゲンナリしましたね。
私はふと、職場の会議などで発言をしない人が、頭に浮かびました。
日本人にありがちな傾向、「事なかれ主義」ってやつです。
物を言わない人って、いざ事が起きた後になって、「私もそう思っていた」と言い出すものです。
周りからしてみれば、それなら始めから言えよ!、って言いたくなりますよね。
物を言わないことは、その時には楽かもしれませんが、そのうち、周りから相手にされなくなるでしょう。
物を言うことは自分のためにもなる
周りの空気も読まず、思ったままを口に出すのは困りものですが、だんまりで素性の分からぬ者よりはマシだと思うのです。
有能な会議の場ほど、「発言しない者は去れ」と言われるもので、物を言わぬ者は嫌われます。
どんな場面においても、少しの勇気を出して物を言えば、周りに良い影響を与える可能性があります。
また、思っていることを言わず、内に溜め込んでいると、精神衛生上に良くないです。
物を言えば、自分自身の心が身軽になるし、それが誰かのためになれば、一石二鳥じゃないですか。